日々の暮らしの中に想うことをあれこれと書いています
いつも行く大型スーパーの裏通りに、
小さな小さな時計屋さんがある。
間口は1間。両開きのガラス戸だけ。
そのガラス戸に、
「電池の入れ替えすぐに出来ます」と張り紙がある。
ずっとずっと昔から同じ。
私も、何回か利用したことがある。
買い物の前に預けていって、買い物の帰りに受け取る。
口数の少ないおじさんが愛想も言わず、渡してくれる。
だけど、もう何年も利用していない。
洋服ダンスの引き出しを開けると、腕時計がいくつも転がっている。
でも、どの腕時計も、時を止めたままだ。
まともに動いているものはひとつも無い。
携帯電話を持ち歩くようになって、腕時計はしなくなってしまった。
それはきっと、私だけでは無いだろう。
あの小さな時計屋さんに、「電池を交換してください」と言って、
持ち込まれる腕時計の数、きっと随分減ってしまったと思う。
夕方、その時計屋さんの前を通りながら、
ふっとそんなことを考えていた。