小さなエッセイ

日々の暮らしの中に想うことをあれこれと書いています

2005年07月17日

久しぶりに作るカレー

何時の頃からか、我が家のカレーの調理担当は夫になっている。

娘が友人を連れてくるので「どうしてもカレーを」と頼まれた今日は、
その調理担当者は帰省中。
ほんとうに久しぶりに、私がカレーを作ることになった。

圧力鍋で作る我が家のカレー。
久しぶりだなあ~と思いながら、野菜を切っていると、
あれこれと、カレーにまつわる出来事が思い出されてしまった。

子ども達が小さかった頃は、子供用に甘口カレー、
夫婦用に中辛カレー、と二つの鍋で作っていたっけ。
それがいつから、ひとつの鍋で済むようになったのか、
思い出すことも出来ないけれど。

下の息子の幼稚園の行事で、親子でカレーを食べる日があった。
園庭で、役員お母さんたちが大量のカレーを作る。
私も役員だったので、下ごしらえの野菜を切っていた。

幼稚園児たちの小さな口に合うようにと、
にんじんを少しだけ小さめの乱切りにしていたら、
他のお母さんが私の使っていた包丁を、横からサッと取り上げるようにして、
「野菜はもっと大きく切って!」と声を荒げて言った。
「これくらいでいいのよ!」と、
私が切っていた倍はあるかな?という大きさで
にんじんを切って、私に見せた。

幼稚園児のお母さんだったら、誰もが皆、
もうどれだけカレーを作ってきただろう。
子ども達の大好きなカレー。
ほとんどの家庭の、定番メニューのカレーだもの。
今更、野菜の切り方を声を荒立てて、指摘することも無いだろうに・・・
そのとき、とてもやりきれない気持ちになったことを、
何年ぶりかでふっと思い出してしまった。

私に、にんじんの切り方にクレームを言ったお母さんが、
いったい誰だったか、どんな人だったのか、
もうすっかり忘れてしまって、思い出すこともできないけれど、
そのときの、砂を噛んだような後味だけは、
昨日のことみたいに思い浮かんでしまった。
遠く遠く、ずっと昔の、まだ私も今よりずっと若かった頃のこと。

さてさて、
久しぶりに作ったカレー、もちろん美味しかったです。

投稿者 sako : 22:29 Write:22:29