日々の暮らしの中に想うことをあれこれと書いています
授業をしていたら、壁を揺らすように響いてきた。
空を駆けてくる大きな音、ド~ン! ドドーン!!
生徒さんたちも「あ? 花火?」と、
キーを打つ指をちょっと止めて、耳を傾ける。
今夜は江ノ島の花火大会だったっけ。
その昔は、教室の前の道路に立って、ちょうど真正面。
(教室の前は坂道になっていて、江ノ島は下りの方角だから)
少し遠い空の上に、きれいな花火を見ることが出来たのだった。
今は、坂の下の幹線道路に大きなマンションが建って、
なかなか見えにくくなってしまったけれど、
場所を選ぶと、まだまだ、空に打ちあがる江ノ島の花火を見ることができる。
その昔、
子ども達が小さかった頃は、
花火の音が聴こえると、家からこの道路に出て来て、眺めたものだった。
近所の人たちが集まってくる。
近所の子ども達も集まってくる。
もう亡くなってしまったお向かいのおばさんの、温かい声と
ニコニコした笑顔が浮かんでくる。
「○○奈ちゃん、○~ちゃん、ほらこっちから見てごらん、よく見えるから」
あの頃集まってきた近所の人たち、引っ越してしまったりして、
今は、「今夜は江ノ島の花火大会ね」と掛け合う声も無くなってしまった。
授業中だったけれど、
「こんなところから江ノ島の花火? 見てみたいです」の生徒さんの声に、
授業を中断して、教室の外へ。
生徒さんと三人で、靴を履いて飛び出していく。
少し階段を登って、いつもの花火見物ポイントへ急ぐ・・・急いだけど、
なんだか音が鳴らなくなった??
通り過ぎていく人が一声「花火はもう終わりましたよ」
あら! なーんだ・・・ がっかり・・・