小さなエッセイ

日々の暮らしの中に想うことをあれこれと書いています

2005年11月15日

比較しないで

パソコンを始める前に、ワープロ機で文書を作っていた方が、
教室の生徒さんになられて、初めてWordを使っていただくと、
必ずこんな感想を言われる。

「ワープロだったら○○が出来るんですけどね~」
「ワープロならもっと楽なんだけどな~」
「ワープロだと、こういうのは○○すればいいんですがね~」

みなさん、いかにワープロの方が使いやすいかを、
とてもじれったそう話されるのだ。
ほんとうに、みんな同じように。

そんなとき、私はちょっと悔しい。
それは、「パソコンがワープロ機に劣ってる」と言われたことではなくて、
私の説明が足りなくて、パソコンの利巧なところを理解してもらえないから。

もうちょっと待って・・・ もうちょっと先まで進めば、
パソコンが、どんなに多機能でどんなに利巧か、分かってくるから・・・ 
もうちょっと待って・・・

と、心の中で叫びながら、
それでも焦らず、じっくりと、少しずつ授業を進めていく。

やがて!
「すごいな~ 利巧だなあ~ やっぱりパソコンだ!」
と、目の色が変わる時がやってくる。
そこまで進むのに、そんなに時間は必要としない。
ほとんどの生徒さんが、そうやって「すごいな~ ワープロと違うなあ~」を連発される。

「ワープロ機のことは、忘れてくださいね。パソコンは全然違いますから」」
一番最初に、私はそう説明してあるのだけど、
それが、やっと理解してもらえるときがくるわけだ。
そこで、やれやれと私の溜飲が下がる。

今夜の生徒さんもそうだった。
お仕事をずっとワープロ機でこなされていた生徒さん。
初めは「ワープロだったら・・・」の連発だったのに、
いつしか、その言葉が聞かれなくなって、
今日は「すっげぇな~ 頭いいなぁ~」と感嘆の声を聞かせていただけた。

そしてきっと、生徒さんはパソコンに嵌っていくのです、きっとこのまま。
私は「してやったり!」なのでした。

投稿者 sako : 22:03 Write:22:03