小さなエッセイ

日々の暮らしの中に想うことをあれこれと書いています

2006年07月24日

小さなお布団

とある温泉の町、30年ほど前に、
母が生前の数年を暮らしていた場所があります。

ときどき掃除に行っては、温泉につかってのんびりしたり。
友人を誘って、花火の夜を楽しんだり。

定期的に掃除に行っていると、あるとき・・・
もう15年ほど前の、あるとき。
押入れの行李の中を整理していたら、
小さな小さなお布団が出てきたのです。

私は思わず、そのお布団を抱きしめました。

それはお人形のお布団で、
私の母が、私の娘(そのときは長女しか生まれていなかった)のお人形用に、
チクチクと手縫いしたお布団。
母の着物のはぎれだろうか。
おそろいの布の小さな枕まで揃っていて。

私はその小さなお布団を胸に抱きしめたまま、
しばらく、一人で泣いていました。
すっかり忘れていた、母のぬくもりが、
その小さなお人形のお布団から、私の胸に伝わってきました。

そして、そのまま、そっと行李の中にしまっておいたのです。

今日は、古い行李の中を整理するために、
またその小さなお布団を出しました。

デジカメで写真を撮ってから、
大切に大切に、引き出しの中にしまいました。

今度、娘に見せなくちゃ・・・

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お留守番のルーク君を寝かせてあげました。
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投稿者 sako : 21:24 Write:21:24