日々の暮らしの中に想うことをあれこれと書いています
17時30分の開演時間に、まだ1時間半も前だけど、
すでに神奈川県民ホールの前は、
こぼれそうな笑顔の人たちがたくさん集まってきていた。
それぞれに、石段や植込みのブロックなどにゆったりと腰掛けて、
やわらかい午後の陽ざしを浴びながら、
おしゃべりをしたり、缶入りの飲み物を飲んだりして、
開場の時間までを過ごしている。
私もこの時間が好き。
ワクワクする気持ちを抑えながら、
「今日のオープニングは何かな?」などと思いめぐらす。
自作の看板を両手で、胸の前に広げている男性や女性がいた。
その看板には「チケットありませんか?」の文字が。
そう、分かる。
私だって、こうしてチケットが手に入らなかったら、
ほんとうはそこまでしたいくらいの気持ちだったから。
県民ホールの近所では、「チケットあるよ~」のダミ声は聞こえなかった。
関内駅の近所にはいたのだろうか?
最近は、ダフ屋行為は取締りが厳しいというので、
この近辺に、ダフ屋は集まらなかったのか、
それとも、最近はダフ屋の仕事はほとんどインターネットになったのか?
山下公園の新緑と、海を抜ける心地よい風が、
とびきり爽やかな県民ホール前。
開場時間は瞬く間にやってきて、高まる胸で、チケットを手に会場へ入る。
デビュー30周年の記念でもある今回のツアー。
ヘビーなファンが多いから、ファンもみな、アーチストと一緒に年を重ねている。
だから、会場を見回すと、年齢層がいつの間にか随分高くなっていた。
(もちろん、私はその中でも、ずっと年上だけど・・・)
ざわざわとしていた客席の、照明が落ちて暗くなると、
もうすでに、沸点状態のオーディエンスたち。
あちこちで、「ショーゴーーー」と野太い声や黄色い声があがる。
ドキドキのこの瞬間。
会場にいる人々の心がひとつになって、
一人のアーチストの、今宵最初の「声」を、ひたすら待ち望む。
大好きな人のコンサート、何ものにも変えられない時間です。