小さなエッセイ

日々の暮らしの中に想うことをあれこれと書いています

2008年12月21日

ただの抜け毛でも...

朝の散歩、ちょっと違うルートを選んで角を曲がると、
ちょうど「資源」の収集日で、人々が集まっていた。

その中に友人を見つけて手を振る私。
ずいぶん長いこと会っていなかったその友人と、
束の間だけど、近況報告を。

彼女の可愛がっていた柴犬が亡くなって、
しばらく月日が過ぎていたので、
「淋しいでしょ」と尋ねると・・・

「日にちが過ぎていくうちに、
家の中のあちこちから出てきていた抜け毛が、
ほとんど出てこなくなって、
居なくなったことを実感するの」と彼女。

さくらが我が家に来て5年が過ぎ、
もう、家中、ありとあらゆるところから、
さくらの抜け毛が、綿のようにふわふわと出てくる。
廊下や階段の隅も、家具の裏からも、サッシの溝にも・・・
家族の靴下の底にはさくらの毛がついたまま洗濯カゴに。
コートにも、バッグにも、抜け毛をつけたまま外出してしまう。
きっと、犬嫌いの人は、我が家に長居は出来ないと思う。

もし・・・ さくらが居なくなってしまったら、
それらの抜け毛は、日にちが過ぎるほどに消えてゆき、
やがて、どこにも見当たらない日がくるのだろう。
それは、なんと切ないことだろうか・・・

友人の話に、
愛する犬との別れの淋しさを、ひしと実感した朝でした。

投稿者 sako : 21:26 Write:21:26