小さなエッセイ

日々の暮らしの中に想うことをあれこれと書いています

2009年02月15日

シェルター

コンクリートの建物は、公共施設であるために、
飾り気もなく、堅苦しい雰囲気で、
築40年の古さが、あちこちに顔を出していた。

だけど、ここは夫の暴力にボロボロになった女性たちが、
救いを求めて逃げ込む場所。
このような、DV被害者のためのシェルターという避難施設は、
各自治体の下や、民間団体のボランティアの下に、
あちこちで目立たない活動を続けている、という。

DV被害者支援のひとつ。
自立を助けるための、パソコン講座について、
私が手伝っている団体も、活動をスタートすることになり、
今日はそのノウハウや情報をもらうために、
指導者育成講座のさわりだけ受けてきた。
(って、私がそんなことまで手伝うことになるなんて、
思いもしなかったけど・・・)

だけど・・・
団体の手伝いをするようになって、初めて身近に感じたDVという言葉。
世の中に、こんなに「暴力」が溢れていたなんて知らなかった。
DVから逃れて、シェルターに逃げ込む女性たちは、
いつ相手に見つけられて、また暴力を受けるのではと、
不安の日々を送りながらひたすら身を隠す。

やっと自立の道を歩み始めても、
本名を伏せて、逃げ隠れながらの生活。
心の傷を抱え、怯えて過ごす日々に、「平安」の文字は遠い。

日曜日のシェルター。
帰りがけ、奥のほうの部屋から、若い女性の笑い声が聞こえてきた。
なんだか、ちょっとだけホッとして、帰り道を急ぎました。

投稿者 sako : 20:50 Write:20:50