日々の暮らしの中に想うことをあれこれと書いています
さて、その本「選ばれる男たち」のこと。
買ってきてすぐに読み終わってしまったあとに・・・
なんだか、心がやりきれないような気分に。
ストーリーものじゃないので、内容に触れてもいいかな?
あ、いえ、やっぱり「追記」の中に置いておこう。
だいぶ長いエントリーになりそうだし。
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著者の信田さよ子さんは、さすがにすごくうまい。
面白さの中に、実はかなりヘビーな問題をからめて、
最後まで一気に読ませてしまう。
ただ、この本は、表紙の帯にひかれて読むと、
しっかりと、うっちゃられる。
私は、もっとごく普通の、
あたりまえの男と女、ごく普通の夫と妻のありようを、
心理学的、生物学的、人間学的、生活学的(こんなのあるかな?)に
まとめて、結論を出してるのかな?と思ったけど、違ってた。
読み始めは、「女性(おばさん)がなぜイケメンが好きか」
「なぜ、冬ソナにはまるか」「なぜ、王子に熱を上げるか」
などを、それは面白おかしく説明してて、
思わず笑ってしまったけど・・・
本の半分あたりから様相が変わってくる。
それは、著者がDV被害者のカウンセラーを職業とし、
DV被害を受けた妻たちと、
その夫たちから取材したところからスタートしているので、
当然といえば当然すぎるのだけど。
読み進むうちに、心が重くなり、やりきれなくなってくる。
私も、手伝っている団体でDV被害者の女性の話を聞くことがあって、
その女性たちはみな、異口同音にこう話す。
「最初は、これがDVだとは気がつかなかったんです」
この本にも同じように書かれている。
そうなのだ。初めは自分がDV被害者だとさえ気がつかないのだ。
DVというのは、妻をぶんなぐる!という分かりやすい暴力だけではなく、
「妻を無視する」「妻を、卑下する」「妻をこきつかう」
たとえ一度も殴らなくても、実はこれらもみなDVに当たる。
だから妻は、DVを受けたとは思わず、
何か自分に落ち度があるのでは?
自分が変われば夫も変わってくれる、
自分が一生懸命尽くせば、夫はやさしくなってくれる、
と、ひたすら自分を責め続け、やがて心が壊れていく。
だけど、妻に責任があるのじゃなく、
これは、幼児性が抜けない自己中心的な夫のDVそのもの。
妻がどう反省しようと、夫が変わるわけは無い。
それでも、「これはDVなのだ」と分かったときから、
女性はやっと心が少しずつ救われていく。
というわけだから、DVは案外身近でも起きているのだ。
本では、そんな重たく辛い話がちょっと続いて・・・
最後は、妻(女性)にとっての夢の男って?と続いていく。
「夢の男」とは、実は昔から言われてきた「よい女」の定義と同じ。
「やさしいこと、下から目線ができ、相手を褒めることができ、
よく気がつき、よく言うことを聞き、
そして何より、かわいい、こと」つまりは「女らしい男」となる。
昔、多くの少女たちが描いていた「夢の男」は、
「強くて、いつも自分を守ってくれて、引っ張っていってくれる男」だった。
だけど、本当は違う。それをおばさんたちは何年かの実体験をもとに
はっきりと知るようになる。
おばさんは「守ってくれなくてけっこうです!」と心で叫んでる。
「夢の男」の条件に加えて、
いつまでもメタボにならず、
一緒に歩くたびにいつまでもふりかえられるように美しければ、
言うことなし・・・である。
と、まあざっとこんな本でした。
確かに、ほんとうだな~と思う反面、なんだかとっても寂しくなった・・・
私は今でも、やっぱり「夢の男」を探してる。
かっこよくて、強くて、いつも自分を守ってくれて、やさしくて、
余計なことは何も言わなくて、なんでも許してくれて、頼りにできて、
熟成してるけど、少年のようで・・・
うむ・・・ やっぱりそんなん、いるわけないか・・・
でも、なかなか面白い本でした。
※始まったばかりの連続ドラマ「オルトロスの犬」なんて
ワクワクしながらしっかり見てしまった私は、
やっぱり、イ○○ンが好きかもしれない・・・